次の転院先は地元で人気のある病院だった。外来の患者が多く待ち時間が長かった。
2週間分の薬を1週間で飲んでしまうことが多かった。うつ、アルコール依存、薬物依存がひどく状態は良くなかった。
この病院に転院してから三ヶ月経ったくらいであろうか、叔母がアルコール依存症にいい病院があると話を持ち掛け入院することになった。個室でもいいかと両親と話したら個室でも構わないというので了承した。
その病院は自宅から遠く車で1時間半かかった。施設は新しく患者も若い人が多かった。当時30歳くらいだったが自分よりも若い人も多かった。
前回の入院のトラウマがあったので奇声を上げて暴れる人たちが多いんだろうと思い病室から喫煙所に行くのも怖かった。だがその病院は重症者は少なかった。
アルコールミーティングや断酒会にも参加した。参加者は自分よりも老齢で60代以上の人が多かった。現役世代で時間も金もあるのは公務員くらいなものだった。学校の教師が一人と郵便局員が二人いた。
その病院は山の上にあった。麓のスーパーまで徒歩で片道20分かかった。外出許可が下りるとその厭わしさにもかかわらず毎日のように外出した。タクシーで外出することもあった。
外出といっても田舎なのでパチンコするくらいしか娯楽はなかったが。
この入院で仲良くなり退院後もあったことがある人が3人いる。恋愛対象が2人と友達が一人だいずれも女性だった。恋愛対象はいずれもだめだったが友人はたまに連絡を取っている。
恋愛対象とは歳が10個くらい離れていて遠距離恋愛になるので乗り気じゃなかったがやらせてもらえないかとワンチャン狙った。
この入院はお金がかかった。パチンコで負けがかさんでいたのもあるが貯金を食いつぶし消費者金融にまで手を付けた。3ヶ月入院予定が2カ月でだめになった。
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