リハビリの始めはベッドから車いすへの移乗からだった。ねたきりで自分の重みで体が圧迫されて痛かった。車いすはそれがなかった。一人で移乗できるようになるとそれまでナースコールで体制を入れ替えてもらっていた頼み事がなくなり。自由にベッドから車いすへ移乗して痛みから解放された。
2週間くらい経ったら車いすでの生活にも慣れてきた。次のリハビリは立ち上がることだった。両手を手すりにつかまり腕の力で捕まり支えながら立ち上がれた。足元の感覚がなかったため宙に浮いている感覚だった。
立つことができたら今度は歩くことだった。手すりにつかまりながら一歩づつ歩いた。いもむし状態からここまで回復できてうれしかった。理学療法士さんも特別に時間を割いてつきあってくれた。昨日までできなかったことが今日できるようになって気分は無敵状態だった。
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