こうして実家に戻り睡眠薬と抗うつ剤を飲めるようになったがアルコールはやめられなかった。うつうつした気持ちの中にアルコールは寄り添ってくれた。眠れないのでアルコールを飲むのはあるが、自分のしくじった人生とさびしさを慰めてくれるよい相棒となっていた。
精神科の病院には正直にアルコールに依存していると告げていた。眠れないので飲むとはいっていたがアルコールにどっぷりつかっていた。ないと生きていけないと言ってっも過言ではなかった。依存症まさにこの言葉がぴったりくる病気だ。
だったと書いて過去形のようだが今は飲んでいなくていつまた飲み始めるかわからない。一生ついて回る恐ろしい病気だ。酒が安価で大量に飲めるようになってから酒は人間の弱さをつく厄介者となった。現代病だ。うつとペアになって襲ってくるから恐ろしい。酒を飲んだことのない成人はいないと思うが誰しもに襲いかかる日常的な問題なのだ。
自分の住む地方の方言に「ふゆんなし」という言葉がある。春夏秋と書いて冬がないという言葉だ。怠惰な、無精者という意味だ。アルコール依存症はふゆんなしがかかる病気だという。
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