うつ病-4

うつ病

自分は人生に8度入院したことがある。医療保険に加入していなくてこの数である。健康なうちに加入していればこの数はもっと増えていたであろう。

そのうち6度が精神科である。一番最初に入院したのが20代後半であったろう。その病院は外来患者が少なく待合室も一人のことが多かった。後でわかったことだがその病院は認知症と重症者専門病院で残りの余生をそこで過ごす人ばかりの病院だった。電話帳で調べて心療内科とあった。

3日3晩、酒と睡眠薬を飲み続け仕事もしないでいたら、みかねた両親が病院に連絡し半強制的に入院することとなった。

まず病院へと連れてこられ入院承諾書にサインさせられた強制入院かと思えばただの任意入院だった。書類にサインした後ハルシオンを飲まされた。その次に病院の職員によって取り押さえられ保護室へと入れられた。一晩そこで過ごした。

精神科の入院とは刑務所のようなものである。鍵をかけられ自由を奪い、病院のルールを強制させられる。すべての行動を監視される。

保護室から出ると重症者のいる隔離病棟へと移された。そこは奇声を上げるひとたちでいっぱいだった。特に夜間の消灯時間になるとひどかった。一睡もできなかった。

次の日は一般病棟へと移された。入院3日目だった。一般病棟といっても精神病の患者に変わりはない。奇声を上げる人がいないくらいなものだ。この病院は携帯電話の持ち込みは禁止であった。タバコを賭けて麻雀する人がいた。病院の駐車場に自家用車を停めていて自由に外出できる人もいた。

前日に眠れなかったので今日こそは寝たいと思っていたが同室の患者のいびきがうるさくて眠れなかった。精神科の患者はいびきがうるさい。薬をたっぷり処方されて一日中寝てる人もいる。

夜中に当直の医師に睡眠薬を注射してくれと頼んだらすんなりOKだったのでこれで眠れると一安心したが注射を打っても全然眠くならない。たぶんニンニク注射か何かだったのであろう。

翌日親に連絡し眠れないので退院したいと告げ退院となった。

これに懲り転院することになる。

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